ハンドルが付いたバロックな雰囲気のブロンズキャンドルスタンドです。ずっしりと重く、植物モチーフのデザインが加工されています。サインはありませんが迫力が感じられる作品です。年月を経て変色した色合いや少し歪に変形しているところなど、とても良い雰囲気です。

ジョルジュ・シュヴァリエデザインのゴルフ・ジュアンというシリーズのフラワーベースです。オリーブの葉がモチーフのエッチングが美しいシリーズです。1936年以前のもので刻印はございません

イタリア製のマイクロモザイクブローチです。細かいモザイクガラスが嵌め込まれたマイクロ（ローマン）モザイクは18世紀から続く伝統工芸です。緻密なモザイクガラスのいろいろな色の組み合わせによって作られる柄がとても魅力的です。18世紀から19世紀にイギリス貴族たちの高級土産品として流行りました。現在では世界にコレクターも多く腕利きの職人による繊細なものは美術工芸品として高額で取引されています。アンティーク特有の細かい傷がございますが、新しいものには無い年月を経て刻まれた奥深い味わいとして感じて頂きたいです。淡いクラシカルなブルーに赤や黄色のモザイクが嵌め込まれブーケのようなデザインです。

深いブルーが印象的なポーセリン トリンケットボックスです。可愛らしいエンジェルが葡萄を摘む様子がパテ・シュール・パテ（Pâte-sur-pâte）と呼ばれるパテを重ねて彫刻を施すという高度な技法で描かれています。パテを重ねて立体感が生まれ、彫刻することで陰影が表現されいます。裏のサインは読み取れませんが蓋の部分のサインや特徴のある技法からフランスリモージュの陶芸家カミーユ・タロー（Camille Tharaud1878-1956）の作品だと思われます。年代は不明ですが、同様の作風が1920年頃に作られていることやしっかりとしたサインが入っていないことから初期の頃のものと思われます。

フランスで見つけたエンジェルのウォールランプです。スペルターという鉛合金で作られた古いランプです。スペルターは19世紀後半から20世紀初頭にブロンズのように燭台や時計を作るのに使われていました。作者は不明ですが、エンジェルが空を仰ぐように蔓を持ち上げている手に蕾が開いたかのように点灯するランプです。

フランスの彫刻家 Max le Verrier マックス・ル・ヴェリエ（1891-1973）のブロンズトレイです。マックス・ル・ヴェリエは1925年パリ万博で金賞を受賞しています。ペリカンの彫刻が有名で、動物から人物、ロールスロイスのマスコット『EOLA』も手掛けていました。第二次世界大戦後にブロンズ作品に焦点をあてて、中世の傑作、城や大聖堂、宗教的なアイテムなどをモチーフにした小さな作品を作りました。こちらもその頃のものだと思われます。迫力のあるデザインで、鶏と剣、東西を表すE-Sのデザインが施されています。ずっしりと重く色合いや少し歪なところなど、とても魅力的です。

ルイ14世に仕えたバロック音楽の作曲家ジャン=バティスト・リュリの名が冠せられたモデルで、植物をモチーフにした繊細なデザインが描かれています。1932年から1961年まで製造されていたシリーズです。こちらはマークのある1936年以降のものです。

アールヌーボーなアイリス柄が美しいフランスの大きなピュータートレイです。迫力が感じられる美術作品のような逸品です。アンティーク特有の細かい傷がございますが、当時のものとしては綺麗な状態です。